保険を見直した。

見直しのあと、医療保険・がん保険・個人年金・学資保険はぜんぶやめた。かわりに収入保障保険に新しく入って、今の保険は収入保障・火災・自動車の3つだけ。毎月の保険料はぐっと下がって、浮いた分を新NISAの積立に回している。

「えっ、保険なしで大丈夫なの?」と思うかもしれない。正直、僕も最初は不安だった。でも調べてみると、会社員の公的保障は想像以上に手厚い。保険を”なんとなく”続けるより、しくみを理解して判断したほうがずっと安心できる。

保険を見直そうと思ったきっかけ

きっかけは、固定費の見直しだった。

格安SIMに乗り換えて、使っていないサブスクをやめして――毎月の自動引き落としを一つずつ確認していくうちに、保険料の存在が気になった。

「この保険、いつ入ったっけ?」「何が保障されてるんだっけ?」

答えられなかった。毎月お金を払っているのに、中身を把握していない。これは見直す価値があると思った。

以前の保険:月いくら払っていたか

見直す前は、こんな感じで複数の保険に入っていた。

  • 医療保険(入院日額5,000円タイプ)
  • がん保険(診断一時金付き)
  • 個人年金保険
  • 学資保険
  • 火災保険
  • 自動車保険

特に大きかったのが、夫婦の個人年金と子ども2人分の学資保険だけで月5万円。年間60万円だ。それに加えて医療保険やがん保険もあったから、保険料の合計はかなりの額になっていた。収入保障保険には入っていなかった。

年間60万円――これだけあればロッドとリールを何セット買えるだろう。いや、そもそもこのお金をNISAで運用していたら、と考えると少しゾッとした。

保険料と投資の天秤

保険の「そもそも論」を考えた

保険は「自力で対応できないリスク」だけカバーすればいい

保険の本質は、自分の貯蓄では対応できない大きなリスクに備えることだ。

逆に言えば、貯蓄でなんとかなる範囲のリスクに保険をかけるのは、お金のつかいかたとしてもったいない。入院費用が数十万円ほどなら、貯蓄から出せばいい。保険料として毎月払い続けるよりも合理的だ。

会社員なら公的保障がかなり手厚い

調べて一番驚いたのがこれ。会社員には、意外とじゅうじつした公的保障がある。

高額療養費制度 ――医療費がたかくなった場合、自己負担には上限がある。年収約370万〜770万円の人なら、月の自己負担は約8〜9万円ほどが上限。どれだけ高額の治療を受けても、月にそれ以上は払わなくていい。

傷病手当金 ――病気やケガで働けなくなった場合、給与の約3分の2が最長1年6ヶ月支給される。いきなり収入がゼロになるわけじゃない。

遺族年金 ――もしものとき、残された家族に年金が支給される。

これらを知った上で「本当に民間保険がいるか?」と考えると、答えはかなり変わってくる。

2026年8月〜 高額療養費の上限が少し上がる

ちなみに、2026年8月から高額療養費の自己負担限度額が引き上げられる予定だ。所得区分にもよるけど、月あたり数千円〜1万円ほどの負担増になるみこみ。

とはいえ、上限が設けられているしくみ自体は変わらない。「青天井で医療費がかかる」わけじゃないので、公的保障の基本的な安心感は同じだ。

やめて、収入保障保険を「あらたに」入った

いろいろ考えた結果、医療保険・がん保険・個人年金・学資保険はぜんぶやめる。かわりに収入保障保険にあらたに入った

火災保険と自動車保険はそのまま継続。つまり今入っている保険は3つだけ

  • 収入保障保険(新規加入) ――自分が死んだとき、家族の生活を守るため。遺族年金だけでは足りない部分を補う。以前は入っていなかったけど、家族ができて「本当にひつような保障」を考えたら、これが一番優先度が高かった
  • 火災保険(継続) ――家が燃えたら貯蓄では対応できない。これは必須
  • 自動車保険(継続・車両保険なし) ――対人・対物の賠償額は数千万〜数億円になることもある。これは外せない。ただし車両保険は付けていない。自分の車の修理代は貯蓄でなんとかなるからだ

共通しているのは、どれも「起きたら自力では対応不可能」なリスクだということ。この基準で考えると、ひつような保険はかなり絞られる。

逆に、以下はやめた。

医療保険 ――高額療養費制度があるので、入院しても月8〜9万円ほど。貯蓄でじゅうぶんなんとかなる。

がん保険 ――がんの治療も高額療養費の対象。先進医療は確かに実費だけど、じっさいに先進医療を受けるかくりつはかなり低い。

個人年金保険・学資保険 ――どちらも利まわり・へんれいりつが低すぎる。個人年金や学資保険にお金を入れるぐらいなら、NISAで優良なインデックスファンドに投じたほうがいい。教育資金は児童手当の全額貯金+NISAで準備する方針にした。

浮いたお金は全額、新NISAの積立に回した

見直しのあと、個人年金・学資保険・医療保険・がん保険をやめて、収入保障保険をあらたに加入。さしひきで毎月の保険料がおおはば減った

住宅ローン完済の家族

さらに大きかったのが、個人年金と学資保険の解約したときのお金で住宅ローンを完済できたこと。毎月の住宅ローン返済もなくなったので、家計の固定費が一気に軽くなった。

正直に言うと、解約したときのお金は元本割れしていた。払った総額より戻ってきた金額のほうが少ない。それでもやめてよかったと思っている。元本割れの損失よりも、「毎月の保険料+住宅ローン返済がなくなる」という固定費削減のインパクトのほうがずっと大きい。過去の損失を気にして”もったいない”と続けてしまうのが、一番もったいない。

浮いた保険料は、そのまま新NISAのオルカン(全世界株式)の積立に回している

「保険で備える」のと「資産で備える」のは、実は同じ目的だ。将来のリスクに対して、お金の力で対応すること。違いは、保険は使わなければ戻ってこないけど、投資は自分の資産として残り続ける。

もちろんリスクはある。でも20年、30年という長期で見れば、全世界株式のインデックスファンドが元本割れするかくりつは歴史的にかなり低い。

ちなみに、固定費を見直して釣り専用口座を作ると、保険の見直しで浮いたお金の一部を釣り資金にも回せる。保険料1万円のうち、5,000円をNISAに、5,000円を釣り口座に――という使い分けもアリだと思う。

注意点 — 保険見直しは「人による」

大事なことを書いておく。

保険の答えは、ライフステージや家族のかたちによってぜんぜん違う

独身なら生命保険は不要かもしれないし、子どもが小さいなら手厚い死亡保障がいるかもしれない。持病がある人は、そもそも保険に入れないケースもある。

この記事はあくまで「僕の場合」の体験談だ。「保険なんてぜんぶいらない」と言いたいわけじゃない。

ただ、「中身を理解しないまま、なんとなく払い続けている保険」があるなら、一度中身を確認してみる価値はある。それだけで月1万円が浮くかもしれない。

まとめ — 固定費3点セット(通信・サブスク・保険)を見直そう

保険の見直しは、固定費を下げる手段のなかでも、もっとも効き目がある。

  • 保険は「自力で対応できないリスク」だけカバーすればいい
  • 会社員なら高額療養費・傷病手当金・遺族年金がある
  • 残したのは収入保障保険(新規)・火災保険・自動車保険(車両保険なし)の3つ
  • 解約したときのお金で住宅ローンを完済。浮いたお金は新NISAの積立に回している
  • 保険の答えは人それぞれ。まずは「中身を確認」から

固定費の見直しは「通信費 → サブスク → 保険」の3点セットでやるのが効率的。一つずつ順番にやれば、合計で月2〜3万円浮くことも珍しくない。

浮いたお金で、次の釣行の道具を買うか、新NISAに積むか。どちらにしても、「なんとなく払い続ける保険料」よりずっと有意義なつかいかただと思う。

まだ固定費の見直しを始めていない人は、年8万円の釣り資金を”節約ゼロ”で作る|固定費見直しのすすめから読んでみてほしい。

保険の見直しは「証書を引っ張り出して中身を確認する」だけでじゅうぶんです。まずそこから始めてみてください。