GWに釣りを始める人へ|2万円で揃える最小構成と始め方
10数年前の夏の終わり。会社の先輩に「今夜エギングに行かないか」と誘われた。
釣りは小学生の頃に数回やっただけ。大人になってからの釣り場は、知らない世界だった。
夜の堵防は暗く、街灯の光が海面に揺れていた。先輩の隣でエギを投げ続けて、何時間が経ったかわからない。疲労と眠気のなか、「これで最後」と思った一投で、竿先にずしりと重みがきた。
朝の薄い光のなか、初めて自分で釣り上げたイカを見て、こう思った。
「エギで、本当に釣れるんだ」
あの夜の海の音は、今も何度も思い出す。
この記事では、40代サラリーマンの僕が10数年前に約2万円で釣りを再開した経験と、今から始める人に「これだけあれば大丈夫」と勧められる1万円帯の構成を、実体験ベースで紹介する。
目次
結論・釣りは2万円弱で始められる
先に答えを書いておく。
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釣りは、1万円前後のタックル2本(ロッド+リール)と、数千円の消耗品(ライン・エギ or ルアー)で始められると思う。合計で2万円弱。
自分の再開時も、そのくらいの予算だった。今から始める人にも、同じ予算で大丈夫だよと言える。
ただし1つだけ、ここは外せないと感じているものがある。ライフジャケットだ。これは予算とは別枠で考えてほしい。
- 再開時の僕の一式(ロッド+リール 2万円弱)
- 今から始める人に勧める最小構成(1万円帯×2)
- クーラーボックスとライフジャケットの選び方
- 自分がやった失敗と、その回避法
再開時の僕のリアル一式(10数年前・2万円弱)
ロッドとリールは「見た目で買った」
正直に書く。自分が最初に買ったロッドは、アブガルシアのクロスフィールドだったと記憶している。リールも同時購入で、たしかセットで2万円弱だったはず。
選んだ理由は、ただひとつ——見た目が好きだったから。スペックも性能も、当時はよくわかっていなかった。
今ならもっと調べて買うかもしれないけど、あの時の「好き」という直感は、振り返ると悪くなかった気がする。釣りが続いている理由のひとつは、最初に買った道具への愛着だったんじゃないかなと思っている。
初めてのPEライン
ラインは、人生で初めてPEラインを使った。何号のどのメーカーだったかは覚えていない。ただ、「細くて強い糸」と店員さんに話を聴いて、そのまま買った。
結果から言うと、最初はPEラインの扱いに苦戦した。ナイロンラインと違って、結び方にもコツがいる。後で紹介する「失敗」の章で、その話はまたする。
エギ王で初ヒット
エギは、ヤマシタのエギ王のどれか。型番は忘れた。
先輩に「これなら釣れるよ」と言われて、2本だけ買った。夜の堵防で、そのうほの1本でイカが釣れた。
今でも、エギ王は定番中の定番だと思う。最初の1本なら、まずエギ王から入るのが良いかな。
今から始める人に勧める最小構成(1万円帯×2)
再開から10数年経った今、「これだけあれば大丈夫」と自分が勧められる構成を書く。
リール(1万円前後)
3つのうち、どれを選んでも後悔しないと思う。
- ダイワ レブロス LT2500:1万円前後。自分も長年使っている定番機。
- ダイワ レガリス LT2500:少し上の1万2千円前後。軽さと巻き心地が一段階上な感じ。
- ダイワ カルディア LT2500:1万5千円前後。軽量で長く使える。
予算で選んでいい。どれも「これで始めて後悔した」という話は聆いたことがない。
道具は買う前に立ち止まる習慣が大事だと気づいた。→ その釣具、本当に必要ですか?買う前の3つの質問
ロッド(1万円前後)
- アブガルシア ソルティーフィールド:1万円前後。シーバスから軽めのショアジギまで対応する万能ロッド。
他のメーカーでも、同価格帯であれば問題ないかな。大事なのは自分の釣りたい魚に合った長さと硬さを選ぶことくらい。最初は、お店の人に「初めてで、主に堵防でエギング(or シーバス)をやりたい」と伝えてみると、そのお店が勧める1~2本を見せてもらえる経験がある。
エギは好みで選ぶ
エギは、自分はDUELのイージーQを使うことが多い。
ただし、エギは好みで選んでいいと思う。最初の1本なら、ヤマシタのエギ王でもイージーQでも、その日の気分で選んで大丈夫な気がする。結局、イカが乗るかどうかは、エギそのものよりも誘い方と時間帯に左右されるから。
詳しくは『その釣具、本当に必要ですか?買う前の3つの質問』で確認してください。
クーラーボックスは「狙う魚」で選ぶ
クーラーボックスは、大きすぎると邪魔になる。自分が選ぶなら、軸にするのはこの3つかな。
- 狙う魚の大きさ
- 移動距離・移動手段
- 釣行時間の長さ
長時間・大型魚なら「ダイワ ライトトランクα S3200」
自分が長時間の釣行や、大きめの魚を狙うときに使っているのは、ダイワのライトトランクα S3200。保温性が高く、車移動向きだと思う。
短時間・軽装なら「ダイワ ミニクール S1250」
一方、短時間の堵防釣行なら、ダイワのミニクール S1250がちょうどいいかな。コンパクトで、電車移動や徒歩でも苦にならない。
大は小を兼ねない、というのが個人的な実感。
大きすぎるクーラーボックスは、徒歩移動でも車の荷室でも、じわじわ邪魔になってくる。「このサイズでよかった」と思えるほうが、長く使えると感じている。
ライフジャケットは「場所」で選ぶ
ライフジャケット、これだけは本当に着けてほしい。
選び方は「釣る場所」で決まってくる感じがする。
砂浜・堵防は「膨張式」
砂浜や堵防なら、膨張式が動きやすい。キャストやランディングの邪魔にならないから、個人的には使い勝手が良いと思う。
カヤックは「ベストタイプ」
カヤックに乗るなら、ベストタイプ一択。落ちても即浮くし、水の中で動きやすい。
カヤックの費用全体が気になる人は、こちらもどうぞ。→ カヤックフィッシングの費用はいくら?実費で公開します
自分の信条:「落ちないことが大事」
両方持っている自分の信条は、シンプルだ。
「落ちないことが大事。安全面は自己判断。絶対安全はない」
ライフジャケットは「落ちたときの保険」であって、「落ちても大丈夫」という意味じゃない。落ちないための装備選び、場所選び、天候判断こそが本体だと思っている。
詳しくは『カヤックフィッシングの費用はいくら?』を参考にしてください。
自分がやった失敗と、その回避法
再開直後にやった失敗を、2つ共有する。
釣り場でリールを忘れた
これは伝説級の失敗だった。
高速を1時間走って、意気漊々と釣り場に到着。タックルを組もうとした瞬間、リールがないことに気付いた。
頭が真っ白になった。焦りと情けなさで、しばらく動けなかった。
以来、前夜のうちにスマホのメモに「ロッドケース・リール・ライジャケ」の3点確認リストを書いて、朝出発前に確認するようにしている。同じ失敗は、それ以来やっていないかな。
PEラインの高切れ
PEラインに慣れていない頃、結び目が緩くて高切れを連発した。
対策はひとつしかないと思う。リーダー(ショックリーダー)を確実に結ぶこと。FGノットやSFノットなど、結束の練習を家で繰り返してから現場に出るようにしてから、ずいぶん楽になった。
慣れるまでは時間がかかるけど、一度覚えればあとは早い。YouTubeで「FGノット」を検索すると、丁寧な動画がいくつも見つかる。
まとめ・最初の一歩
釣りは、2万円弱で始められると思う。
ただし、いちばん大事なのは道具じゃないかな、とも思う。始めてみることだ。
今日できる最初の一歩は、GWの予定に「釣具屋に行く日」を入れることかもしれない。
お店で実物を触って、店員さんと話して、「これだ」と思えるものを買えばいい。この記事で紹介したモデルも、店頭で見れば判断しやすい。
道具が揃ったら、次は釣り資金の仕組みを作ってみるのも良さそう。固定費を見直すだけで、年8万円の釣り資金は作れる。
道具選びの基準そのものを変えたい人は、こちらもどうぞ。
→ 高い道具は要らなかった|ちょうどいいタックルで釣りを楽しむ方法
あの夜、先輩と朝まで粘って釣れたイカの重みを、自分は今も覚えている。
あなたにも、そんな一夜が待っているかもしれない。
